オペレーションリーディング:愚者のエンドロール 了

 どうも。何日ぶりだろう。三日ぶりくらいかな。

 とりあえず先日定めた目標を再び達成できたので、そのことを書いておきます!

 オペレーションなんたらは普通にダサいので(ていうか寒い)やめようと思います笑

 ただ、目標自体は決めていくつもり。今後も読書は続けていきたいし、他にも色々な面で目標は決めていきたい。

 それでは改めて。

 古典部シリーズ第二巻 愚者のエンドロール、読み終わりました!

 結論から言うと面白い。やっぱりこの作品の、言葉や人間の心理面に重きを置いた書き方は読んでいてとても勉強になる。登場人物のボキャブラリーもとても豊富!今回印象に残ったのは入須冬実の言葉「快刀乱麻を断つ」かなあ。

 「快刀乱麻」って最初に聞いた時に、真っ先に頭の中に浮かんだイメージは「らんま1/2」が怪盗の格好をしているところ笑。母にこの諺を伝えたら、母も同じようなことを言っていて笑ってしまった。それだけに馴染みのない諺だけど、この語感がとても好きで覚えてしまった。今後使う機会があるかわからないけれど、その機会があったら是非とも使っていきたい。

 言葉が豊富だと心が豊かになるらしい。よきかなよきかな。

 愚者のエンドロールも勿論アニメの方も視聴済みだし、原作のこの小説自体も読むのは二回目。氷菓は大好きで何回も見ているので、古丘廃村殺人事件も不可視の侵入もBloody Beastも、いうまでもなく万人の死角も全部覚えていた。やっぱりこの中だと折木の案が一番だよね。万人の死角っていうタイトルもいい。センスしか感じない。

 今回のお話で個人的にとても印象に残っているところをいくつかあげるとすれば、最初にでてくるのは沢木口の至言かな。

「別にいいでしょ、それくらい」

 この言葉って、なにかしらの作品を楽しむ上でとても重要な考え方だと思う。よく細かい点にケチをつけたり、矛盾しているだのいってその作品を切り捨てる人がいるけど、やっぱりそれはどうにも勿体無いよね。結局のところ楽しめたもん勝ちだしさ。重要なのはその作品が伝えようとしている核心を見極めて、その上でどう評価するかってところだと思う。

 まあ、とはいえ、作品のもつご都合主義が気になる時はどうしても気になるし、ある程度は仕方がないんだけどね。

 それでもやっぱり、揚げ足を取ろうとするよりかは

「別にいいでしょ、それくらい」

 の姿勢の方が楽しめそうな気はするかな。

 

 二つ目に印象に残っているのは、これは俺だけじゃないと思うな。里志の心に秘める薄暗い面が、折木を前にして最初に最もはっきりと描写されたシーン。

 登校途中で折木と里志が出会って、会話をする。折木が里志のことを「もう少し高く買う」と伝えた後の、里志。

「ホームジストより心惹かれるものはいくらでもあるさ。それに......」

「いまの台詞は解答に値すると思うけどね」

 これ!この台詞!この台詞を初見でピンとくる読者は中々いないんじゃないかなあ。どうなんだろう、大袈裟にいえば大学入試で傍線引かれて「この時の福部の心境を答えよ」って出されてもおかしくないくらい考察の余地のある台詞だと思う。

 正直、初見でこれを読んだ時にそのニュアンスにすら気付けなかったと思う。

 京アニはそのあたり分かりやすく台詞を変えているよね。たしか京アニでは

「羨ましい限りだね」

 だったと思う。これだととてもわかりやすい。里志の顔に影がはいる描写も見事。氷菓のアニメを見るときに、光と影の描写を意識してみると、色々と発見があっていい。氷菓事件を千反田邸で検討した帰りの、折木の薔薇色に対する「隣の芝生は青い」の話の時、二人の間には明確な光と影の描写がある。まだ見ていない人は、是非。

 他にも印象に残ったシーンはとても多いけれど、ちょっと疲れてきちゃったのでこの辺りでまとめようかな。最近古典部シリーズを読みながら眠りにつくんだけど、その後に見る夢が学生時代の夢ばっかりで起きてから切なくなっちゃのが厄介だよ全く笑。高校の時はまあまあだったけど、中学の時は本当に薔薇色だったからな、僕の場合。

 もどれるとするならば、もう一度中学一年生に戻りたい。

 あの時は本当に楽しかった。

 それじゃあまた、次の記事で。最後まで読んでくれてありがとう。