アニメ 氷菓1話 感想

 今日は京都アニメーション制作の「氷菓」を見た。

 先日父が何かの手違いでdアニメストアの無料トライアルを始めてしまったらしく、それを好機と見て休日である今日に一話見た、と言うわけだ。もしかしたら後でもう一話みるかもしれない。

 このブログでも何回も書いてきた通り、氷菓を見るのは下手したら二桁回数にまで達するかもしれない。正直ブルーレイも揃えたいところではあるが、そこはどうもお財布との兼ね合い的に中々厳しい。前まではアマゾンプライムで見えたのだが、最近はその対象作品からも外れてしまって(最近といういか結構前かな)しばらく見ることができなかったので、父の手違いは僕にとっては本当にありがたい。感謝感謝。

 もう何年だろう、かなり昔の作品であるはずなのに、変わらない描写の美しさ!声優もばっちりで、本当に完成した作品だと思う。細かいかもしれないけれど、原作の言い回しだと少し固いようなところとか、少し長くなってしまうようなところを上手に言い換えていて、その辺のセンスも京都アニメーションは抜群だと思う。実写版「氷菓」はそこをそのまま採用していて、映像としてみるとなんとも違和感のあるシーンになっていたのを覚えている。具体的に記述すると、里志が「神高の教室は内側からはロックできないよ」のくだり。それをどうやって知ったのかを説明し、それに折木がつっこむというのが原作や実写版映画なのだが、そこは京都アニメーション。「データベースと呼んでほしいね」の一言で片付けるのは流石の手際。違和感なし、スムーズでとてもいいと思う。実際に僕が通っていた学校でも内側から鍵はかけられなかった。多分公立の高校は今はどこもそうなんじゃないかなあ。

 氷菓のアニメは、いちいち映像のつくりが面白い。扉の開閉であったり、掲示板から溢れ出る活力であったり、千反田の好奇心が折木に絡みつく描写であったり。

 なんでもないシーンをあそこまで華やかに表現できるのは、流石としか言いようがない。

 「不慣れなやつほど奇を衒う」

 「今日のホータローこそが、まさにそれだよ」

 いいね、この会話。そして予言めいた里志の台詞。それにピンとこない折木。

「音楽室まで行っていた方が、ゆくゆくは省エネにつながったと思うんだ」

「今日の屈託は、高くつくかもしれない」

 初めて氷菓を見た時は、里志は鬱陶しいキャラになりそうだなって思った記憶がある。

 ある意味でそれはホータロー目線で見た時に必ずしも間違った印象ではないんだけど、今ではこの福部里志というキャラクターが本当に大好き。

 多趣味ってのが、器用貧乏で色々な趣味に手を出す僕に似てるから、かもなあ。

 僕も何かの第一人者にはなれないって、自分自身に確信している面があるからね。